「生放送」と「演劇」は似ている

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    今「生放送」用の台本と、その中で使用する映像素材を作っているんですね。

    で「どこで盛り上がるだろうか」とか「どのタイミングでこの映像を出そうか」とかを考えながら作っている訳なんですが、この作業は完パケで納品するDVD映像とか番組制作よりも「演劇の劇中映像制作」に近い作業だなぁ…と感じるのです。

    生放送も演劇映像も「生」という共通点があるから似てると言えば似てるんですが、本来同じカテゴリであるはずの「映像(放送)」でも、生放送とそうでない放送は「作り方が全然違う」と言う事です。近さで言えば「生放送」は圧倒的に「演劇」の感覚に近い。

    ちなみに、私の活動の場は主にはライブハウスや劇場なんかの「生」の現場な訳ですが、一応映像作家(ディレクター)でもあるので、放送なんかの「普通の映像の仕事」も「それなりに」こなしています。

    まぁ、ほとんどの仕事が「生放送」なのは、やっぱり「生」である演劇出身者だからでしょうかねぇ…(別に営業した訳ではないんですが)。


    広告戦略の要望と失敗を学ぶ

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      残念ながら日本は負けてしまいましたが、まだまだW杯は開催中です。
      という訳で、ちょっくら専門的に「アスリートを起用したCM」の話。

      今回の代表メンバーである香川を起用したソフトバンク、本田を起用したコカ・コーラ(アクエリアス)とアサヒフード(ミンティア)。代表戦の日、本人達が実際の試合であまり活躍できていない試合の際などにこのCMを観てしまうと、視聴者としてはCMが「ウザい」「イライラする」と感じるようになり、ブランドイメージは停滞どころか悪くなってしまいます(商品にも本人にも悪影響が出る)。敗退が決定した現在では特にそう感じる方も多いと思います。

      アスリートは結果を出さねば仕事になりませんが、本人の当日のコンディションにもより、中々100パーセント上手く行く日は少ないです。また、サッカーは「団体競技」であり「個人」のチカラだけではどうにもならない事が多かったりもします。

      私はアスリートをCMに起用するなとは言いませんが「団体競技なら団体で起用した方が良い」と考えています(監督とかなら個人での起用も良いと思う)。これは以前から提唱しているのですが、残念ながら現在の日本の広告業界では、4年前のあのCMの失敗を全然反省していないという事になります。

      そのCMとはこちら。
      覚えている方も多いとは思いますが2010年W杯の時のSONY「見せてくれ内田」のCMです。



      当時の日本代表はグループリーグを突破してベスト16まで進み、それなりに評価の高いチームだったのですが、残念ながら当の内田は監督の「戦術の変更」により、一試合もピッチの上に立っていません(控え選手)。

      監督にも内田にも非は全くないのですが、CMとしては全く意味をなさないモノとなってしまい(「みせてくれ内田」がキャッチコピーなのに、内田が一試合も出てないってどういう事?という事)逆にSONYや内田のブランド価値を下げてしまうという結果になってしまいました。CM単体としては非常に出来の良いモノであるので、余計に残念です。

      ちなみに今回のW杯用にサムスン(ギャラクシー)のCMでもサッカー選手を起用していますが、個人でのバージョンもありますがCMコンセプトとしては「団体」として扱っているので、予選やGL敗退をしてしまったチームの選手がいたとしても影響は少ないです。

      業界の色んな事情があるのは映像作家としてちゃんと理解はしていますが、試合結果により出演者(選手)や商品に影響が出てしまうCMを作る戦略は止めた方が良いかと思います。「開催期間中外」とかなら特に影響も無くていいんですけどね。

      何より「企業や出演者」がかわいそうですよねぇ…。

      あ、日清(カップヌードル)のこのCMは色んな意味も含めてとても好きです。


      父親のいない「父の日」

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        本日は父の日です。 
        私は、披露宴の現場で映像の仕事をしてきました。 
        (6月というのもあり、中々忙しいです) 

        さて本日の現場。今日が「父の日」にも関わらず「父親」が二人ともいなかったのです。 

        つまり、ご両家共に「親は母親しかいなかった」という事。 
        多分、双方の父親共に「亡くなっていた」のではないかと思われます。 
        「多分」というのは、詳しく調べている時間が無かった(自分の仕事をしていた)ので。 
        (とりあえず、片方の父親が亡くなっていたのは事実) 

        新郎の「今日、披露宴をやりたかった」という謝辞が非常に印象的でした。 

        披露宴は単なる「披露」をする宴ではありません。 
        ウェディングドレスだけを披露する場所でもありません。 
        (まぁ花嫁が主役、ってのはありますが) 

        新郎新婦の熱い思いやご両家の気持ちが十二分にこもった、大切な大切な宴です。 
        一生懸命作った演劇やミュージカル、ライブなどと非常に良く似ています。 

        私も「ご両家一生に一度の現場だから、気を抜かないようにしよう」とは常に考えて現場で仕事をしていますが、今日改めてその「意味」を痛感しました。 

        日頃エンタメの世界で働く私ですが、やっぱりこういう現場もちょいちょい入れると良いなぁ…と感じました。とても勉強になった本日でした。 


        さて、この現場では私のような裏方でも当然「スーツ」着用です。 

        18年前に私の親父から貰ったネクタイをしていったのは…まぁ偶然ですが、してって良かったなぁと思いました…ボロボロですけど、ね。 
        (ボロい部分は隠れてるから大丈夫)。 

        参考画像:ボロいネクタイ(インスタグラム使用) 
         

        【歌い手必読】ライブに出演する際の事

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           ニコニコ動画などで活動する「歌い手」さん達のお話です。

          現在は様々な歌い手が企画・出演するライブがありますが、個人的に大きなハコでのイベントを除き、中規模以下のハコでのライブでは出演者が多過ぎるように感じています。

          とりあえず普通のライブハウスで歌い手・ボカロPなど10組とかはハッキリ言って多過ぎます。私も裏方のプロとして、様々な諸事情があって出演者が多くなる事も当然理解しています。

          ですがこれは逆に、歌い手やボカロP自らの首を絞める事に繋がりかねないのです。どういう事かというと「出演者が多くなっても、裏方の人数は必ずしも多くはならない」という事です。

          もうちょい詳しく書きます。

          出演者が多くなってしまうと、そのメンバー毎に「ライブ演出プラン」が必要となります。10組なら10通りです。照明も10通り、PAも10通り、撮影・VJプランも10通りです。

          一曲ごとの演出プランとは別モノのプランです。つまりは灯体の配置とか楽器の設置場所とかカメラワークとか技術よりのプランの事です。一つのライブでこういった技術プランが多くなり過ぎてしまうと、ある程度「妥協(中間点を探る)」をしなければならなくなります。

          結論から書いてしまうと「プランがテキトーになる」という事です。

          当然私にもそのような経験があり、10組とかの収録では一人でのカメラワークに限界があります。小さいハコだと特に苦しい。個性どころか、出演者すら把握できなくなったりもします。

          出演者は気持ちよく演奏したり歌ったりしているつもりなのですが、皆似たような演出プランとなってしまい、出演者で一番大切な「個性」がライブ中に失われやすい、という事です。もっと言ってしまえば、多くのジャンルのお客様に自らをアピールできつつも、せっかくの個人の魅力が「(歌い手の)集合体としての魅力」へとランクダウンしてしまう可能性もあるという事です。

          イベント自体に出演する事は決して悪い事ではありません。
          無理してワンマンをやれ、とかも言うつもりはありません。

          ただ、我々裏方は少なくとも「ワンマン」や数組の「対バン」よりも仕事の物量が多くなってしまうので、結果、演出を薄くせざるを得ないのです。私が言いたいのは「裏ではこういう事情もあるので、こういうイベントはそれなりに注意をしつつ参加してくださいね」という事です。

          ちょっと上から目線な感じの意見で恐縮ですが、私はプロのミュージシャンだろうが、素人の歌い手だろうが、皆同じ品質でのライブ演出をすべきだ、と考えています。プロアマの区別をあまりしたくない、という事ですね。

          皆様の今後の活動に期待します。

          巨大迷路の現実

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             「裏導線(うらどうせん)」という言葉があります。 

            これは接客業などの業界用語で、まぁつまりは「来客者には見えない(見せない)スタッフ専用の通り道」を指す言葉です。レストランでいうならば、厨房からホール、販売店ならば売り場から休憩室までの道のり…というような導線です。 

            我々の業界ならば、劇場の楽屋から舞台までの道とか…が裏導線です。 

            裏導線は、その施設が巨大になればなるほど複雑になり、また、複合施設などでは様々な職種の人間が入り混じり、目的地も多彩な「巨大迷路」となります。劇場に行くつもりが、なぜか「リネン室」に着いてしまったり…など(これ私がやらかしたホントの話)。 

            ・遊園地などにある巨大迷路とはハッキリ言ってレベルが違う(高層ビルなど立体的な裏導線もある)。 

            カオスな駅である新宿駅や梅田駅のような「案内板」や「地図」がほとんどない(関係者しか通らないから、そもそもそんなモノがいらない)。 

            映像関係だとテレビ局ってのもあるんですが、基本テレビ局には「来客者(お金を使ってくれるお客様)」はほとんど存在しない(出演者やスタッフなどの関係者しか基本いない=隠すべき裏の導線はあまり必要ない)ので、巨大迷路レベルとしてはイージーな部類だと個人的には思います。 

            過去、様々な現場を経験してきた私にとって、一番苦労する現場は…やっぱり「建築年数の長いホテル併設の劇場やイベントホール」でしょうか? 

            仕込み機材を搬入口や機材倉庫から台車でカラカラと押して行くんですが、関係者しか通らない道のりなので基本「薄暗い」。オマケに改築や増築を繰り返していたりしているので、導線が複雑。同じような分かれ道がたくさんある。B1にいたつもりが、しばらく進んだ先にあるエレベーターの階数表示は2F(途中坂道になってる)とかだったり… 

            …いやぁもうね、泣けてきますよホント。喫煙所すら迷路を抜けて徒歩10分、とかですから…。 

            当然仕事なので、早く往復しなければならない「緊張感」と、常に薄暗い「恐怖感」。まさにドラクエもビックリの「ダンジョン」です。 

            強いて言えば、ダンジョンとの大きな違いは「敵ではなく味方がいっぱいいる迷路」だという事。 

            どういう事かというと、巨大施設である以上、裏導線には常に多くの関係者が往来しており、また裏導線上には多くの設備(厨房とか事務所とか)があり常に人がいるので、困ったら「道を教えてくれる」のです。ホテル系ですと24時間、常に関係者が往来しています。 

            経験上、ほぼ100パーセントの人が助けてくれます。 

            ある程度分かりやすい所(エレベーター前や交差点とか)まで、ほとんどの人が一緒に付いてきてくれて行き先を教えてくれます。理由は簡単で「皆、何度も迷った経験がある」からです。一緒に歩いていると必ず「いやぁ俺も何度も迷ったよ〜」とか言われます。 

            最上級の裏導線は「人情あふれる巨大迷路」でもある。 

            皆様もぜひ一度…って訳には行きませんが、これはこれで楽しいですよ、ホント。 
            やっぱ「現場」は面白いわ。

            「ピアノ・レッスン」

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               久し振りの動画撮影・編集です。 
              バゲッツアンサンブルの「ピアノ・レッスン」アレンジバージョン。 

              原曲をほとんど知らずに撮影したので、その辺はご容赦をばw

              http://www.youtube.com/watch?v=UP6CepGxKoE

              よろしくです。

              新しいのに「原点回帰」

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                 ま、書ける範囲でしか記述できませんが、そこはご容赦を。 

                震災のちょっと前、実は私は新しい業務を始めました。 

                新しい…って訳でもないんですけどね。ま、ごくごく普通の映像制作の業務ではあるんですが、 
                ザックリ書くと、私は現在「テレビ番組」の構成・演出の仕事をやっております。 

                「あれ?キースってテレビ嫌いな映像作家じゃなかった?」 
                へ?…んまぁ、それはそうなんですけど。 

                私も映像作家を目指す以上、やっぱり最初はテレビ映像から入ったのですが、どうにもこうにも面白くなくて辞めてしまい、結局演劇やライブの「生の現場」へと進んで行った訳なのですが、実はこの番組(というか放送局)が他の番組と大きく違うのは、 

                「すべての番組がライブ(生放送)」 

                という、ちょっと特殊なチャンネルなんです。 
                ホント、音楽のライブや演劇、ニコニコ生放送の業務と似ている(というかかなり近い)のです。 

                これは別に営業で取ってきた仕事ではなく、最初は友人の映像作家からの「ヘルプ」として参加してたのですが、「普通に参加するだけじゃ面白くないなぁ…」と感じたので、せっかくだから本丸まで突っ込んだ、という事です。 

                特に音楽や演劇、映画のような「エンターテイメント」な業務ではありませんが、それに近い匂いを感じています。えぇ、何しろ「ライブ(生放送)」ですから。 

                別に、今までやってきた音楽や演劇の映像制作・演出を辞めた訳じゃありません。私は「映像の専門家」なんで、特にジャンルは決めておりません。ま、強いて言えば「面白ければ良い」って位で。 

                そんな訳で、現在はまだ「企画会議」や「絵コンテ」の段階ですが、告知できる時期になったら詳細は記述したいと思います。 

                「たいした期待もせずに待て!」

                二つの映像を作って思った事 Part1

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                  Next Jazz Questのライブ動画を二つ制作しました。 
                  んで、率直に思った事。 

                  最初にアップしたケミーキラーのアキラ(Hamar)が歌う映像、そしてtpをゲストに向かえ演奏した今回の映像。音楽の出来栄えも、そして映像の出来栄えも、正直に言えば「後者」の方が良いのです。 

                  別に偉そうにとか自画自賛的なとか、そういうのではないのです。 
                  率直に、つまりは感覚的にそう感じたのです。 

                  ですが、当然ニコニコ動画での人気者である「アキラ」が歌う動画の方が、再生回数も多く反響も高い。まぁ、後者の映像は昨夜アップしたばかりですし、インストなので一概には比較できませんが、この結果にたぶん間違いはないでしょう。 

                  もちろんアキラが決してヘタという訳ではありません。ただ「質」的に後者の方が優れている(まぁ後者は全員プロですから)というだけで。「まぁ、人気者だから」って言えばそれまでなんですけど、裏方にいる私としては、何とかこのギャップを埋めたいなぁ、って感じるって訳で。 

                  ちなみにもう一方、やはり私が色々と映像で配信・演出等で関わりのある生主のramoにも同じような事が言えるのではないか、とも感じています。今後も含め皆さんとは「長く」お付き合いして行きたいと思っているので、私もまぁ、色々考えちゃう訳です。 

                  私自身も人のことを偉そうに言える立場ではないのですが、今後、演出家としての私の責務は「人気者には実力を」、「実力者には人気を」つけてもらうように努力する事なのかもしれないなぁ…と感じたという事ですね、はい。 


                  頑張ろうと思います。 


                  あ、映像制作のウラ話なんかは、明日にでもPart2として書きます。 


                  一作目 
                  http://www.nicovideo.jp/watch/sm1353239

                  二作目 
                  http://www.nicovideo.jp/watch/sm13627935

                  関西ツアーでの映像 Part2

                  0
                    Part2は、ファイナルファンタジー13のサンレス水郷のジャズアレンジです。

                    http://www.nicovideo.jp/watch/sm13627935

                    ぜひぜひご堪能を。

                    関西ツアーでの映像 Part1

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                      以前の日誌で書いた、今年1月の関西ツアー。

                      ちょいと遅くなりましたが、とりあえず一曲映像が完成しました。

                      FF6の「アリア」ジャズアレンジバージョン。
                      ヴォーカルはケミーキラーのアキラ(ステージネームHamar)です。

                      http://www.nicovideo.jp/watch/sm13532392

                      ご堪能くださいませ。

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