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舞台「ガリレイの生涯」観劇

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     いつも仕事でお世話になっている演劇集団円の公演「ガリレイの生涯」を観てきました。 
    (毎度のご招待券には本当に感謝します!) 

    で、まだ公演中なのでココから先は興味のある方、既にご覧になった方のみお読みください。 


    円は弊社にとって大切なお客様でもありますし、今後もぜひお仕事をご一緒したいと思っていますが、感想は特に媚びません。私が「劇中映像作家・演出家」として感じた事をそのままに書きます。 


    1:役者のパワー 

    演劇集団円は「役者の劇団である」と私が常に感じている通り、円の役者の演技は本当に素晴しい演技でした。声のお仕事やテレビでは決して観れない「生」の姿がココにはありました。円だからこそ可能なキャスティング、円だからこそ可能な世界観がこの舞台では感じ取る事ができます。コレは本当に素晴らしかった! 


    2:作品とか演出とか 

    私は理系出身な事もありガリレオの話は非常に楽しみでしたが、バリバリの左翼・文系の作家が書いた「理系」の話なので、やっぱり何かがチグハグ、というか。分かりやすく説明している箇所は逆に分かりやす過ぎて退屈な印象、難しい箇所は文学思想的すぎて台詞の意味はサッパリ分からず。天文学や科学の現場を肌で感じ取っていない人間が書いているので、理系の人間からするとなーんか「薄い」「ゆるい」「中途半端」というか。 

    演出にしてもしかり。演出家の森新太郎さん(以下知り合いなのでモリシンと書きます)が何をやりたいのかがサッパリ分からん。個人としてのガリレオの人生をクローズアップさせたいのか、彼の功績を魅せたいのか、裁判での苦悩を描きたいのかがハッキリせず、どれも中途半端な印象でした。(多分全部を入れたかったんだろうけど、上演が長過ぎてアタマに入って来なかった) 

    演出効果も然りで、とにかく舞台美術が邪魔。一つの美術作品としてはとても良い印象なのですが、芝居が始まると凄くウザったくなってしまい、映像で補っているにも関わらず今いる場所やシチュエーションが分からなくなる。照明でも補えきれてない感じでした。 

    ※ちなみに美術家も照明家もお仕事ご一緒した事がありますが、思い切って厳しく書いてます。お二方とも、非常に尊敬しています。 

    ちなみに映像はあっても無くても良かった作品だと思います。多分モリシンは作品を分かりやすくする為に色々と映像を入れたかったんだと思いますが、逆に分かり難くなってしまったように思う(観客は映像を追わなきゃならんので)。 

    映像素材が地味過ぎて逆に混乱しちゃったり、いきなり現代の映像が出てきたり、取って付けたようなベタ過ぎる映像が出てきたり、サブリミナルもサブリミナルになってないし、と、使うならもうちょいコンセプトのハッキリした映像素材なら良かったかなぁ?と。フォントや大きさ・構図も中途半端だったし(一応専門分野なので専門的な感想)。 


    私も映像プランナーという裏方の立場なので、色んな事情は理解してるつもりです。ですが、ちょっと色んなセクションにバラつきがありすぎというか。変に時代にマッチした衣裳があると思えば現代っぽい衣裳も混在してたり、古い書籍が何故か安っぽい現代のスーツケースから出てきたり、とか。 


    とにかく全般的にも「演出効果」は「チグハグ」の一言に尽きるかと。意図的にしても中途半端だったかなぁ…。何度も書いてますが、役者の演技は相当に素晴らしかったので、ホント救われた印象です。 


    3:長い 

    いくら大作とはいえ、休憩を挟んだとしてもシアタートラムで3時間超は長過ぎです。 
    せめて2時間半でまとめて欲しかった。休憩も15分はあると嬉しいかも。 
    劇団内でもっと作品をブラッシュアップしても良かったと思います。 


    4:最後に 

    色々と素直に感じた事を書かせていただきました。厳しい事も書いてしまい大変失礼致します。 
    ですが、弊社のお客様劇団としても、そして個人的にも、円にはもっともっと素晴らしい劇団になって欲しいと外部の人間ながら一生懸命考えているからこそ「ちゃんと」感想を書きました。 

    私は劇評を書く評論家でもなく、この感想を書いたからと言って弊社に利益がある訳でもありません(逆に厳しく書いたから損しちゃうかも!)が、本当に素直な気持ちで書かせていただきました。 


    ご一読、本当に感謝します。ありがとうございました。 
    また次回の公演はありがたく観劇させていただきます。 


    5:オマケ 

    貴婦人の役も子供の役も「違和感なく」演じられる高橋理恵子さん。 
    アナタは本当に素晴らしい役者です!

    ※今回の公演チラシ


     

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