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河野由佳という女優

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    河野由佳は先日まで「Ordinary Days〜なにげない日々〜」というミュージカルに出演していた女優なんですが、実は過去に私が作・演出する公演にも出てくれた方でもあり、また大学時代の後輩でもあります。

    今回色んな偶然が重なって、久し振りに由佳の演技を間近で観る事ができました(元々は別件で過去に何度か一緒に仕事をした大塚庸介君を観にいくつもりでした。偶然、由佳が同じ公演に参加していた)。

    で…公演の演技うんぬんはとりあえず置いとくとして、ちょっと久し振りに由佳に会って思った事。

    由佳は子役時代から芸能・芸術の世界に身を置く人間(幼少時にアニーとか、20代でレミゼのコゼットとかを演じています)でもあり、また人一倍ミュージカルが好きな子でもあります。年下ですが、業界キャリアでいえば私よりもかなりの先輩です。一方、学生時代の私はそれなりにプロ志向はありましたが、まだちゃんとプロ活動と言える活動はしていませんでした。つまり由佳は、出演者と裏方という立場の違いはあるものの「私のアマチュア時代とプロ時代の両方を知っており、また現在もプロとして活動する後輩」という事です。

    端的に言えば「(プロアマ時代を問わず)私の本質を知っている女優である」という事。

    由佳が出演していない回のゲネを観に行った時にその場で少し話をした(出番の日じゃないのになぜかいた)のですが、私がこの公演について知りたい事、聞きたい事を彼女は無意識に喋ってくれました(教えてくれた)。これには凄くビックリしました。比較的お喋りな私が黙っちゃうくらい(まぁ由佳は元々お喋りですが)。私の本質を「ちゃんと」分かっている由佳だからこそ…なんでしょうね。

    彼女は結婚、出産、育児と多忙であったが故にここ数年舞台活動をセーブしていたというのもあり、現場で由佳に会うのも随分久し振りだったんですが、その空白を一瞬で埋めてしまうだけの本質を突いた会話であり、また、アホの私にも十分に理解できる非常に分かりやすい内容だったのが印象的でした。

    我々も大学を出て随分と時間が経ち、ありがたい事に人脈やお客様も増えました。
    お互いがプロである以上、終演後の限られた時間に懐かしさだけで会話している場合ではないというのも当然認識しています。特に由佳は私のような裏方職ではなく「出演者」。挨拶すべき人は私以上にいっぱいです。

    傍から見たらドライな関係に見えるかもしれませんが、過去に皆様以上に深い会話をたくさんたくさんしているので、もうそんなに会話はしなくてもいいのかなぁ…と。本質さえ突いていれば、少ない会話でも十分なんだなぁ…と。久し振りに由佳と話をして、そんな事を感じました。

    またいつの日か一緒に仕事ができればいいなぁと思っています。

    「この公演やっててどう?」
    「楽しい!」

    母親になっても由佳は相変わらずでした。
    私にとって河野由佳とは、つまりはそんな女優です。

    写真は12年前の稽古中の由佳と私。2人とも若いです。


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